キャリア教育

キャリア教育について

進路・職業選択について考える機会の一環として、冊子の配布と講演会をおこなっています。さまざまな分野に関わる約40人の卒業生に執筆を依頼し、冊子『卒業生からのメッセージ』を作成して高校1年生に配布しています。高校1年生の一学期には、執筆者の何人かに講師をお願いして「キャリア教育講演会」を実施しています。生徒は直接お話を伺いながら、将来についての具体的なイメージやヒントを得る有意義な機会となっています。

冊子は、3年ごとの改訂を経て、その度新しい分野に関わる卒業生が加わっています。分野は、経済、法曹、行政、教育、研究、医療、芸術、マスコミ、IT関係など様々です。2018年には第5集を編集しました。仕事の内容ややりがい、現在に至るまでの道のりや、中高時代の様子などを書いてもらっています。

卒業生の活躍に刺激され、生徒がさまざまな角度から自分の将来を考えるきっかけになればと思います。

卒業生より

桜の蔭で得たもの【医師】

私にとって「桜の蔭の庭」で得たのは、偏りのない経験と将来の「教養」の礎になるような多岐にわたる「知」であったと思います。プールで遊び、山荘で友とひと時を過ごし、哲学書を読み漁る、本当に宝石のような時間がそこにはありました。それが自分を奥深いところで支え、今に繋がっていると実感します。


努力の習慣 身についた【新聞社記者】

桜蔭では友達が皆、勤勉で、コツコツ努力をする習慣が身につきました。
今は新聞社で芸能取材をしています。芸能人に会う時は事前に出演作を見たり、著書を読んだりなどの綿密な準備が必要です。
準備を万全にしてから本番に臨むという姿勢は、桜蔭で培った財産です。
夢に向かって努力する素晴らしさを桜蔭は教えてくれました。


『よき社会人たれ』との訓えに導かれた6年間【国家公務員】

桜蔭では、学業・教養はもとより、自立心、探求心、周りに流されない芯の強さから礼儀作法まで、社会人としての生徒の将来像を描いて、先生方が全身全霊で伝え授けて下さいました。
男性中心の組織に身を置きましたが、桜蔭で培ったものが行動規範や精神的な支柱となり、自分らしさを発揮しつつ家庭生活と仕事を満喫しています。


私の原点、桜蔭学園【地方公務員(科捜研研究員)】

桜蔭の生活で学んだ「自分で考えて行動し、その責任を果たす」という事は、仕事をする上での私の信条となっています。
様々な場面で、暖かく見守り、時には厳しく指導して下さった先生方やお互いを認め合える友のお蔭で、「本物の自由」を知ることができました。皆さんもぜひこの素晴らしい学園で学べるようがんばって下さい。


桜蔭のDNA【テレビ局】

才能豊かで個性的なクラスメートや素晴らしい先生方と過ごした桜蔭での6年間は、刺激的で楽しく、その後の人生の基礎となることを身につけられたと思います。レベルの高い授業に集中するだけで勉強は十分で、知識の習得以上に、学ぶことの本当の楽しさを実感できました。
自分の頭で考え、努力する大切さを学んだのも桜蔭のおかげです。