各教科の特色

国語科

「考える力」、「伝える力」を伸ばそう

中学校3年間、国語の授業では、声に出して読み味わうことから始め、同級生と共に一つ一つの言葉に注目し、多くの発見をしていきます。自分で考えること、人の考えを聞くことの楽しさを味わい、適切な言葉で伝える楽しさも実感していきます。更に、自分の答えを自ら更新できるような読み方、書き方に取り組みます。

百人一首や詩の暗誦、毎週の漢字豆テストを重ね、語彙を豊かにします。オリジナルの「読書リスト」を通して世界を広げます。

文法の授業(週1時間)では、普段使っている言葉の構造を意識し整理する現代語文法を学んだ後に、古典文法に入ります。

高校では中学の土台の上に、3年次まで現代文(古典を含む)が必修、加えて古典・現代文・小論文を選択して学びます。他教科で学んだこととも結びつけつつ、総合的な視野に立ち、根気よく思索する力を身につけていけるようにしていきます。

社会科

広く世界を知り、自分の生き方を考えよう!

社会科中学1・2年の2年間で、地理と歴史を並行して学習し、地理的・歴史的な思考力や判断力を養います。その基礎学力の上に、中3では公民を学んで現代社会の仕組みを多面的・具体的に理解し、社会の一員としてどの様な問題意識を持って生きていくかを考えます。
授業では資料集・地図帳・年表・新聞記事・視聴覚機器などを活用して、受け身ではない、自分の頭を使って考える学習態度が身につくことを目指しています。中1の浅間合宿や中3の東北の修学旅行の事前学習にも力を入れています。

高校では地理・公共・世界史・日本史(選択制)・政治経済・倫理(選択制)を学びます。

6年間の学習を通じて、各自どのような日本の未来像を描くのでしょうか。是非高い志を持ち、その志を実現させる確かな知力と柔軟な精神を育んで欲しいと願っています。

数学科

科学の言語であり、純粋で自由な学問である数学を学んで様々な問題を解決しましょう

中学では代数と幾何に分けて学習します。代数では、数の不思議や神秘さ、文字式の便利さに触れ、幾何ではユークリッド幾何を通して、図形をいろいろな方向からとらえ、論理的な考え方や証明の仕方を徹底的に身につけることができます。
中学で数学の基礎を学び、高校ではそれを発展させていきます。高2・高3では、進路にあわせた授業、習熟度別授業も行っています。

中・高6年間を通して、教科書をきちんと理解し、こつこつ積み上げる勉強をします。その習慣を身につけるため、必要に応じて小テストを行います。また、演習の時間を大切に考え、十分に取っています。演習の時間は、前もって自分で考えて書いた解答をもとに、他の人の考え方に触れる貴重で刺激的な時間となっています。

人類が長年かけて築きあげた文化や遺産である数学、また、何者にも侵されることのない永遠の真理である数学の素晴らしさ、美しさ、面白さを体験し、将来どのような分野に進んでも応用できる力をつけさせたいと考えています。

理科

現代に生きる人間に不可欠な力―科学的思考力と正しい判断力―を養うために

現代は科学技術が進み、便利な物や世界中の情報が身の回りにあふれています。しかし、自分が使っている道具のしくみを知らない人や、間違った情報を信じてしまう人もいます。

この学校の理科を学ぶ目標は、『知的好奇心を持つ。実験や観察を体験する。正確な知識、科学的思考力、理解力、正しい判断力を身につける。』ことです。実験や観察をもとに、レポートや授業で理解を深め、論理的に考える力を伸ばしていきます。

身の回りの現象を正しく理解した上で、さらに課題を見つけ出し、それを解決できるようになることを目指します。

中学では、少しずつ高校の内容にも触れながら、物理・化学・生物・地学分野の基礎を学んでいきます。高校2年からは、進路によって科目を選択し、各分野をより深く学びます。

音楽科

歌う楽しさ、聴く喜びは誰もが感じられるもの

音楽科色々な音楽を体感しながら、歌を中心に授業を進めています。中1では各の力を確認し楽譜を身近なものとして感じられるよう「コールユーブンゲン」を使い繰り返し練習し、秋には合唱・合奏班に分かれて音楽会をします。
中2・中3は理論も学びながら力をつけ、鑑賞では交響曲やオペラを楽しみ、中3の3学期には中学の集大成としての音楽会があり、学年全体での合唱も練習します。

高校の芸術は選択です。中学で味わった作品を音楽史の中でも捉えられるように毎週鑑賞し、歌曲やオペラ作品にも原語で挑戦します。この頃になると友人の歌を聴き楽しむゆとりも生まれます。ハンドベルに触れ、音そのものになるチャンスもあります。また、選択にかかわらず高Ⅰでは学年全体でオペラ鑑賞教室に参加します。

美術科

感じる心を育もう

中学1年

  • 美術科描写の基本:全ての形や空間を幾何形体の構成に置き換えてみよう。
  • 色彩の基本:色の仕組みを知り、様々な配色効果を考えよう。
  • 木彫の基礎:彫刻刀を正しく安全に使って、木彫りで制作してみよう。
  • ステンドグラス:色光の美しさを味わいながら配色計画を立ててみよう。
  • 日本美術史:日本美術の流れを学び、文化に根差した美術の良さを感じよう。
  • 立体造形:粘土の手びねり表現で立体制作の楽しさを感じよう。

中学2年

  • 平面構成:テーマやイメージに合わせた色面構成をデザインしてみよう。
  • 人物写生:人物描写で写生表現の幅を広げよう。
  • 西洋美術史:西洋美術の流れを知り、美術を楽しむ眼と心を育てよう。
  • 彫塑制作:動きの表情やバランス、ボリュームを考えて表現してみよう。
  • 細密画:モチーフの形状や質感の特徴をとらえて細密描写で表現してみよう。
  • ロゴマーク:視覚的に伝わりやすいデザインを考えよう。
  • 木彫制作:木の性質や彫刻刀の特性を活かしたレリーフ表現を考えよう。

中学3年

  • 孔版(卒業展示) :シルクスクリーン技法による独自の版画表現を考えよう。
  • アクリル工作:容器や小物を制作し、日常生活を豊かにする“用の美”を考えよう。
  • 自画像:外見だけでなく内面をも写し取るつもりで描いてみよう。

書道科

学んだことを日常生活に生かし日本文化を継承します

中学校の国語科書写では、書写能力の基礎・基本となる文字の原理・原則を学ぶことにより、手書き文字への関心を深めていきます。そしてこれらを日常生活の中で生かせることを目標にしています。

高等学校の芸術科書道では、中学書写の過程を踏まえながら書写能力をさらに高めるとともに、書の美を鑑賞し、理解を深め、表現方法の学習や体験を通して、個性的で創造性豊かな表現美を追求することを目指します。

また、中学校、高等学校を通じて、日本文化のひとつである仮名文字をしっかりと学ぶことによって、日本文化の伝統を継承していきます。

保健体育科

体力の保持増進を含め、基本的な運動技能の習得を目標としています

体育科体育は、球技・ダンス・水泳を中心として基本的な運動技能の習得と、安全に実践することを目標とし、そのまとめとして学年別に大会や発表会を実施しています。(2023年秋頃までは、建て替え工事の関係で、水泳はありません)
中2では体力作りの一環として、ひばりが丘グラウンドでの2時間続きの授業を年数回程度行います。中学武道は中3を対象として合気道の基本(体さばき、角落とし、呼吸法等)を行い、まとめとして1時間、専門の先生による特別授業を実施しています。

保健では、授業に生かせる体育理論、環境や健康問題等身近な問題を取り上げています。実技としてすぐに役立つように三角巾法・ダミー人形を使用しての心肺蘇生法、患者搬送法等を行います。

技術・家庭科

創意工夫と問題解決

家庭科中学校では、基本的な生活技術と知識を身に付け、生活面での自立を目標としています。日常の何気ない物事の裏に隠れている科学的根拠や、文化的要素を学ぶことにより、自分の生活を新しい目でとらえ、より発展させる力を養います。実習では「自分でやる」「考えながら作業する」ことを重視して、家庭分野ではスモックやパジャマの製作・編み物・調理など、技術分野では基本的なコンピュータの使い方やプログラミングに取り組みます。3年間の授業・実習を通じ、自分の可能性や新しい興味に気づくとともに、問題解決能力を高めていきます。

高等学校では、中学校の学習をさらに発展させていきます。特に高校2年生では、本校独自のジェンダー教育を行っており、社会人として、生活者としてよりよく生きていくために、現代社会の諸問題と向き合う姿勢を育てています。

英語科

英語の基礎をしっかりと固め、4技能をバランスよく伸ばし、将来に備えます

英語科「読む、聞く、書く、話す」という4技能の基本を大切にし、バランスよく学習します。中学では検定教科書で基礎から学習を始め、さらに副読本を読み、多読も取り入れ、自然な英語に触れる機会を増やしています。NHK「基礎英語」は必須とし、中1・3ではALTの会話授業、中2ではオンライン英会話を行います。歌、スキット、劇、スピーチなどの発表も多く行っています。

高校でも引き続き様々な言語活動を行い、厳選された教材を使って読解力を伸ばします。文法力、語彙力を強化し、幅広い表現力を磨き、オンライン英作文で書く機会を多く持っています。

中高通して、単語テストや文法の復習プリントを日常的に行い、既習事項の定着を図ります。英語外部試験のGTECを中3~高Ⅲで全員受検し、客観的に力の伸びを観ています。英語を使って楽しみながら、基礎の大切さを忘れず、世界で活躍する土台となる力の育成に努めています。

情報科

情報を活用する能力を身につけます

情報科情報社会といわれる現代、情報技術の進歩には目覚ましいものがあります。特に最近はAI(人工知能)の発達により世の中が大きく変わりつつあります。生徒たちはこの先、ハイスピードの進歩についていきながら情報を賢く活用していかなければなりません。

高等学校の教科『情報』では、「情報の科学」を選択してきましたが、次年度からはそれを少し発展させた「情報Ⅰ」が必修となります。コンピュータ、ネットワークのしくみを勉強しながら、それらを活用します。実習は「表計算」や「プログラミング」などを中心におこなっていますが、今後はデータベースの理解、実習にも力を入れていきます。

また、科学的な理解を深めるだけでなく、情報社会の進展や情報モラルについて学習することで、溢れかえる情報に振り回されることなく賢く情報を活用する力を身につけます。

『情報』は高等学校の教科ですが、中学校でもその前段階として「総合」や「技術・家庭科」でコンピュータを使う授業を設けています。中1の夏期学校に向けてのレポート作成や、調理実習のレシピ作成の中で、コンピュータやその他の情報機器を活用し、それらの操作に慣れます。

礼法

目に見えない美しい心を美しい動作で表すことをめざして

礼法私たちは、社会において人とのかかわりの中で生きています。その人間関係をきちんと認識して、目に見えない美しい心を美しい動作で表そうとするのが礼法です。

立居振舞について立礼・座礼それぞれの動作を学び、その動作の大本にある周りの人や物に対するやさしさ、思いやりの心をしっかりつかむことを目標としています。

初めに、礼について、また、体幹を保つ姿勢、歩き方、座り方、物の持ち方と受け渡しなどの基本を学びます。次に、食事の作法、訪問と来客接待の作法、さらに現代の日常生活ではその機会が少なくなりましたが、襖の開閉などを学びます。実生活で自然にその知識・動作の活用ができるようになるのがねらいです。