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高Ⅰ・中3対象講演会

講演会

作家の小川洋子先生に「文学の喜び」というタイトルでご講演いただきました。
小川先生のご提案で、生徒数名も壇上に上がり、それぞれ読んだ作品の感想や本を読むこと自体に対する思い、疑問など自由に発言し、会場の生徒からもたくさん質問の手が挙がりました。物語が心を自由に解き放つ体験を語る生徒たちの言葉に、先生は寄り添い、一つひとつにたいへん丁寧におこたえくださいました。そのやりとりはまるで、先生の作品に出てくる人物たちを思わせました。「作家の仕事は、声の小さい人の口元に耳を押し当てて、僅かに吐息のようにしてしゃべった言葉をひろいあげて書き写すこと」とおっしゃる先生の作品をもっと読みたいという感想がたくさん見られました。生徒たちは、本の一文字一文字をたどるように、先生や壇上の生徒たちから紡がれる言葉に耳を傾け、宝物のような時間を過ごしました。