講演会

京都大学工学部 出張講義『自然から学び人工蜘蛛糸を作る~バイオと工学の融合例~』

講演会高大連携

去る11月1日(土)に京都大学工学部の先生方をお招きしての特別講義が行われ、中学2年生から高校2年生までの希望者24名が参加しました。大学の概要や研究に取り組みやすい雰囲気について、そして工学部の入試、特に新設される女性募集枠に関するご説明の後、現役の大学院生より京都での学生生活や研究生活についてお話をしていただきました。歳の近い先輩から学生生活について伺う機会はあまりないので、このような機会は大変貴重なものです。

メインの講義は沼田圭司教授(工学部・工学研究科)による『自然から学び人工蜘蛛糸を作る~バイオと工学の融合例~』です。自然界にある物質を解明し、実用化につなげていく研究についてわかりやすくお話をしていただきました。終了後には生徒の質問の列が途絶えず、自身の将来と向き合う姿勢や知的好奇心の強さに驚かされました。このような積み重ねが、日々の学習から将来の展望へ向かう動機へとつながっていくことでしょう。

中1・2対象講演会

講演会

6月10日(火)5・6時間目に、筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長・教授柳沢正史先生をお招きし、人生の3分の1を占める睡眠について講演をしていただきました。中1・中2対象講演会の予定でしたが、ぜひ全校生徒にと、上級生は教室中継の形で在校生全員がお話をうかがいました。IIISのコアグループ主任研究者に本校の卒業生がお二人いらっしゃるとうかがって生徒たちは一気に睡眠の謎の世界に引き込まれました。

「昼間の眠気は「異常」です」という言葉を皮切りに、睡眠不足が洞察力、学業成績、企業の業績、疾病、免疫、と様々な分野に悪影響を与えることや、眠らないと記憶を司る海馬の灰白質の容積が増えないことを教わりました。「睡眠不足は利他的行動を抑制する-つまり、寝不足だと嫌な奴になる」というデータには生徒たちからも大きな声が上がりました。

睡眠についてまだわかっていないことや、睡眠に関わる遺伝子のこと、本人は十分に寝たと思っていても実際には寝不足のケースもあるし逆に本人は不眠症だと思っていても実際には十分眠っているケースもあって、本人の感覚と客観的なデータが全く違う場合もあるということなど、「研究」という世界の面白さもたくさん教わりました。

中学生に必要な標準睡眠時間は9時間15分程度、高校生は8時間15分程度だそうです。自分にとって必要な睡眠時間を知る方法も教わりました。教室に帰る生徒たちは口々に自分の睡眠時間について話していました。ひとりひとりが自分のために今日から十分な長さの睡眠を取りましょう。

カリフォルニア大学バークレー校・東京大学 鎌田雄一郎先生 特別講義『社会問題を、数学で解決(?)〜ゲーム理論への招待〜』

講演会高大連携

去る3月14日(金)、東京大学経済学部のご厚意により、カリフォルニア大学バークレー校教授・東京大学大学院経済学研究科グローバル・フェローの鎌田雄一郎先生をお招きし、桜蔭生を対象とした特別講義をしていただきました。

当日は、中学2年生~高校2年生の希望者60名ほどが参加し、具体的な例を用いてゲーム理論の基本的な考え方を教えていただきました。生徒たちは、数学の授業で学んだ内容を利用して様々な内容を説明できることに感動している様子でした。

また、ご自身の経歴や、海外での活動についてもお話しいただき、生徒たちは改めて自分の進路を考えるヒントを得たようです。

防災講演会

講演会

11月13日(水)5限に新講堂で防災講演会を行いました。自衛隊の台東出張所から野川昌利所長、近藤昌典主任広報官に来ていただき、自衛隊の災害時の救援活動の様子や、いざ災害にあったときの対応の仕方など教えていただき学びを深めました。講演後は、タタメットズキンをかぶったり、避難経路を確認したりと防災意識の向上に努めました。

中学2・3年生 歌舞伎教室

講演会

11月12日(火)1・2限に新講堂で歌舞伎教室を行いました。市川青虎丈、市川笑野丈、市川右若丈、市川喜介丈という現役でご活躍中の歌舞伎役者さんからわかりやすく歌舞伎について教えていただけました。壇上に生徒が上がる場面もあり、終始生徒も楽しそうでした。

京都大学 出張講義『スパゲッティとフォークのたたかい』

講演会高大連携

去る11月2日(土)に京都大学理学部の先生方をお招きしての特別講義が行われ、中学2年生から高校2年生までの希望者48名が参加しました。

はじめに入試企画課西谷氏より、大学の概要や自由に研究に取り組める雰囲気についてのご紹介がありました。続いて佐々真一教授(理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻)より、2026年度入試から設定される女性募集枠についてのご説明をいただきました。女子枠の設定は研究に興味を持つ生徒達のチャンスを大きく広げてくれることと期待されます。つぎに、大学院修士課程に在籍する本校卒業生より、京都での学生生活や研究生活についてお話をしていただきました。在校生からは、卒業生から学生生活について伺う機会があまりないのでためになったという感想が多く出ました。

メインは谷茉莉先生(理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻)による『スパゲッティとフォークのたたかい』という講義です。棒に巻き付いた紐が実際にほどけていく様子の演示など中学生にとってもわかりやすい内容で、フォークにスパゲッティが巻き付くという身近な現象を物理のことばでわかりやすく説明してくださいました。講演後には質問の列ができるほどの盛況で、「堅苦しい物理のイメージが変わった」という感想もあり、生徒たちは身近な現象を科学的に考える楽しさを再発見できたようです。

生徒たちはこのような企画を通じて将来に対するイメージを積み重ね、展望を広げていくことでしょう。京都大学と今後も交流が続くことを楽しみにしています。

高1希望者対象キャリア教育講演会

イベント講演会

内閣人事局による国家公務員の出身高校への派遣事業として、卒業生の杉浦史緒さん(警察庁)の講演が高1の希望者対象に行われました。警察庁の幅広い仕事内容やご自身の経験などに生徒たちは熱心に耳を傾けていました。「職業を選択した先で思っていた通りの仕事ができるとは限らないが、その使命に共感できる組織を選んでいれば、どんな仕事も楽しくできる」という言葉が印象的でした。

中1・2対象講演会

講演会

6月25日(木)3・4時間目に、ダチョウ博士こと京都府立大学の塚本康浩学長をお招きし、中1・2を対象とした講演をしていただきました。塚本先生はダチョウの卵から抗体を取り出す研究をしていらっしゃいます。大昔からほとんど進化をせず、驚異の免疫力を誇るダチョウ。その免疫力を生かして、先生は様々な病気への抗体を安価に作り出すことに成功し、先生の研究は昨今大変注目を浴びています。塚本先生の軽妙な語り口や面白くてかわいいダチョウの映像に笑い声をあげ、また大学での研究の様子や、抗体を作るメカニズムを真剣にうかがい、生徒たちにとって実りある2時間となりました。「好き」の気持ちを社会に役立てていく先生の生き方に多くの生徒が強く感銘を受けました。

 

新潟大学医学部 出張講義2024

講演会高大連携

昨年に引き続き新潟大学医学部より平島正則教授をお招きし、中3以上の希望者を対象とした公開講義を行いました。

「リンパ管の発生と胎児の項部浮腫」というタイトルで、問題などを交えながら分かりやすくお話しいただきました。2年続けて参加した生徒も複数おり、医学の奥深さや面白さに魅力を感じたようです。

終了後には、質問の列ができるなど、生徒にとって有意義な時間となりました。

高校2年3年対象講演会

講演会

独立研究者の森田真生先生にご講演いただきました。
この日は気持ちのよい晴天で、その空の青さからお話ははじまりました。思考が大気へ土へと広がり、この地球という星の素晴らしさが次々と解き明かされていくことに目を輝かせる生徒たち。「ただ呼吸をしているだけでも大気の組成に一役買っているように、生きていくことは他の生物が生きる場所づくりになっている」「同じことを繰り返し積み重ねることが大きな変化を生む、生命の変化の力を信じていい」「遅延がいっぱいあったほうがいい」たくさんのことを学び、どんどん成長して、もっともっと遠い場所を目指していかねばならない、と、ときに不安になりますが、講演が進むにつれ、どんなに願っても辿り着けない本当に素晴らしい場所に、私たちはすでにいるのかもしれない、と、生まれてくることができて本当によかったと、そのように思わせてくださいました。
ご講演が終わっても興奮冷めやらぬ生徒たちですが、これからの人生において、折に触れ先生のお言葉一つひとつを思い出すことと思います。